バリ取り関係のJIS資料集 その1
普通寸法公差他資料
22.機械加工部品のエッジ品質及びその等級(JISB0721-2004)
1.適用範囲
この規格は、機械加工などによって、表面部を除去した機械加工部品のエッジ品質及びその等級について規定する。
エッジ
交わり部は、りょう線及びその近傍をいい、エッジには、かどのエッジ及び隅のエッジの2種類がある。
かどのエッジ
面取りの例 |
かどの丸みの例 |
隅のエッジ |
2.機能するかどのエッジの寸法及びその公差
備考 エッジ(ばり、アンダーカット、パッシング)の寸法区分はJISB0051に規定する、a寸法による。
呼び記号及び等級を用いる場合は、その欄の寸法区分及び等級を適用する。
3.機能する隅のエッジの寸法及びその公差
アンダーカットを指示する必要がある場合、特に応力集中などの指示がある場合には、JISB0051によって個々に指示する。
エッジの寸法区分は、JISB0051に規定する、a寸法による。
呼び記号及び等級を用いる場合には、その欄の寸法区分及び等級に適用する。
4.機能するかどのエッジの幾何公差
真直度公差及び真円度公差は、最小領域法で定義されるが、最小二乗法を用いてもよい(JISB0021参照)。
5.機能するエッジの表面性状
6.機能するエッジ表面層の性状
7.エッジ品質の指示方法
エッジ品質の技術文書への指示方法は、次の事項のいずれかを表題欄の中、その付近又は図中に表示する。
a)この規格の規格番号。
例 JIS B 0721-B
b)この規格の規格番号、呼び記号及び等級。
例 JIS B 0721-E3-A
c)エッジ品質の特定要素の等級だけを変更して指示する場合。
例 JIS B 0721-B 表面性状はA級
d)JISB0051に規定する図示記号を用いて、特定の形体にエッジ品質等級を指示する場合。
JIS B 0721-B、表面性状の指示は図中による。
8.お勧め事項
JISB0405には、『0.5未満の基準寸法に関しては、その基準寸法に続けて許容差を個々に指示する。』と記載されています。
しかし、現実には図面に、C0.3やR0.3等と書いてある場合、許容差の指示が無い場合が多いようです。かど又は隅のエッジの寸法及びその公差の等級指示を記入する方が好ましいと思われます。