全体の工程を組み立てる際は、何と言っても人のリズムやテンポがとても大切な要素となりますので、機械に任せる所は機械に任せ、人に任せる所は人に任せ、お互いの能力が最大限発揮出来るしくみづくりが今後の私たちの発展を左右する大きなテーマでもあります。

バリ取り工程を手作業から脱却し、機械化することでスピードアップと製品品質の均一化をはかり、広範囲な分野での取り扱いを総合的に増やし、新規のお客さまとの取引間口を広げて参りますので、今後の進展に期待していてください。

これまで、作業担当者の経験値や材料の見極め判断の違いなどから、品質の均一性をはじめ、コストや作業効率のバランスをとることが難しかったバリ取り作業ですが、これからは、経験者のアドバイスを受けながら、AuDeBu1000の特性を見極め、個々のお客さまのご要望に迅速に対応できるノウハウの蓄積、社内共有、体制づくり、などに取り組みます。

従来のバリ取り機では、バリ取りが必要な製品の2、3割しか加工する事ができませんでした。2007年11月にAuDeBuを導入してからは、バリ取り作業者を8名から2名に削減したうえで、バリ取りをする製品のほぼ100%をバリ取り機で加工できる様になりました。熟練作業者不足に悩んでいましたが、誰が加工しても同じ品質が保てるようになりました。

これまで、R面取りやバーリング加工のある製品が多いため、手作業で対応していました。また、異形状・細い部分のバリ取りが多く、ヤスリ等でバリ取りをする為、 製品1枚当たりのバリ取り作業に5分くらいかかる物がありました。2009年1月にAuDeBu導入してからは、2名で1日掛かりのバリ取り作業が1名で2〜3時間で終了できるようになりました。

これまで、R面取り要求が多く、従来のバリ取り機では、要求を満たす事ができませんでした。また、50%あるSECC材の表面のメッキを削ってしまうため、従来のバリ取りでは、加工できませんでした。2008年4月にAuDeBu導入後、稼動時間は、約4時間/日に、SECC材のバリ取りも手作業から解放され、バリ取り作業者を4名から1.5名に削減できました。