
洗浄・ヘアライン加工機
オーデブ ラクーン
AuDeBu Racoon(オーデブ ラクーン)は、AuDeBu1000(オーデブ1000)と連携させることで、粉塵拡散を防ぎながらワーク上下表面のジェットノズルによる高圧洗浄を1回通しで行える自動洗浄機です。これまで、生産ラインのボトルネック工程であった二大要因の一つ、バリ取り加工をクリアした今、残りの要因である洗浄工程も自動化して、ボトルネック工程をパーフェクトに解消します。
バリ取りの時代から次のSTEPは粉塵の付着防止と除塵対策です。
洗浄機(AuDeBu Racoon)の導入により今までの手間のかかっていた作業を自動化することで、少ない人数でも仕事効率がUPします。 また、専用装置による作業なので手拭き作業とは異なり拭きムラの発生がありません。
洗浄水とすすぎ水は分けて給水します。洗浄水には洗剤・溶剤などを添加することにより一層の洗浄効果が得られます。 また、2タンクにはキャスター付きとなっているので洗浄水の入れ替え・メンテナンスが容易に行えます。
ジェット洗浄ノズルによるダブル洗浄。
湿式ホイールにより美しいヘアライン仕上げが可能です。
湿式ホイール+洗浄ローラーのダブル効果でしっかり洗浄が可能です。さらに。ヘアライン用ホイールをオプションの大径ブラシに交換することによりバーリング・ダボなどの成形加工ワークへの対応も可能です。
絞りローラーでしっかり水切りが可能です。
従来の乾式・フラップブラシタイプのヘアライン加工では、筋目の強弱によるムラやラインそのものの飛びや、ワーク表面の焼けが出ました。一方、湿式ホイール採用のAuDeBu Racoon(オーデブ ラクーン)では、より美しいヘアライン仕上げが可能になりました。
本体幅 | 1508mm |
本体奥行き | 1560mm/2266mm(エアーナイフ装置含む) |
本体高さ | 1565mm(操作盤含む) |
本体重量 | 800kg(エアーナイフ装置含む) |
コンベア挿入高さ | 910mm±50mm |
加工物最大高さ | 6mm |
最大ワーク幅 | 600mm |
最小ワークサイズ | 180mm×40mm |
供給電圧 | AC 220V 50/60Hz |
※本機は、都合により仕様を変更する場合があります。
当社は、過去に他社製バリ取り機を165社に170台販売しており、その当時のメンテナンス経験やお客さまのご要望を自社製品AuDeBuに反映しております。粉塵の影響を受けない機械構造をはじめ、製品にダメージを与えにくい優れたか高品質、作業者視点の操作性、生産効率を追求する6本ブラシ構造は全国の板金ものづくり企業のみなさまに、ご定評をいただいております。
基本構造に問題のある機械に改造を重ねても良い機械にはなりえません!工場の中で、多くのバリ取り機が、ほこり発生機となっている姿をご覧になったことはありませんか?そのような過去の教訓から、板金用バリ取り機 AuDeBu の設計思想は、生まれました。Simple is best. を設計思想に、究極のバリ取り機を追求することが、AuDeBuに与えられた使命です。
こんなに、一杯、悩みました
1995年
広島のある板金業界の人から、この機械の存在を知った。Fladderも同じ用途からスタートしたのを知っていたため、早速工場へ見学に行った。その結果、そのまま板金用に使用するには不十分と判断した。安全面・操作性面で不十分との評価だった。
2005年
ブラシの開発・ベルトの材料と吸着力に関しての研究を開始した。ブラシの番手砥石の形状、糊、原反の選定を進めたが、これは切削力と耐久性を見極める戦いの日々でもあった。
2007年
操作面の大幅な改良、表示パネルの大型化、ベルト駆動方式の変更、チェーン駆動からACサーボ直動方式により幅広い加工条件に対応。ベルトの厚みを4ミリから8ミリに変更。ベルトの磨耗対策、騒音対策として吸着ブロワーに消音マフラーを装着し3〜5dbダウン。
そして苦心の末の2009年
R面取りというイメージをデザイン化したプロダクトデザインの一新。ユニバーサルデザイン(タッチパネルの大型化、衝撃・振動に強い強化プラスチック製カバー)の採用。作業者が作業しやすい操作パネルの位置・内容の状態を確認しやすい搬入・搬出カバーの採用。
優秀なメカニックと優れた作業環境による信頼性の高い生産状況。
バリ取り中に発生する粉塵は、駆動部に多大な悪影響を及ぼします。歯車の激しい磨耗、摺動部の焼き付き、空圧機器・センサー類への悪影響。これらを一挙に解消する構造を採用しました。
従来は、空圧で駆動している、ブラシ昇降機構を機械式に変更し、粉塵の影響を最小限に食い止める事が可能になりました。
板金用バリ取り機AuDeBuには、内部のギヤ、空圧機器、摺動部は一切存在しません!その結果、信頼性、耐久性が格段に向上しました!!
板金用バリ取り機 AuDeBu(オーデブ)の場合 他社機イメージ
もらい錆の防止など、より高い集塵効率を必要とする場合は、オプションで独自開発の非循環型集塵方式を選択可能。一般的なバリ取り機の集塵方式と比較して、200%の集塵効率が得られます。
機械全体を強力な、負圧が発生しており、粉塵を外部にまき散らす事のないクリーン設計となっています。
従来機ではワークを搬出側で受け取らなければなりませんでした。新開発RCS(リターン・コンベア・システム)は作業者が移動することなく「一人で」作業することが可能です。機械内部をコンベアが通る構造のため、フロアスペースを犠牲にしません!コンベアを使用しない時は、機械内部に格納可能で省スペースを実現しています。
ブラシは、使用するにつれ芯材の樹脂がつぶれて軸方向にゆるみが生じ、空回りの原因となります。ORCはs、ブラシの回転力を利用して増し締めする構造のため、「工具」を使用した増し締め作業の必要がありません。もちろん緩み止めのシムも必要ありません。
ブラシ回転軸にアタッチメントを追加装着するだけで現在ご使用中のAuDeBuへの後付けが可能です。
生産管理システムから現品票・作成指示書に出力したバーコード(CODE39)を使用。ブラシ回転数・旋回数・送りスピードおよび板厚の自動読み込みを行います。タッチパネル操作頻度を必要最低限にし、簡単操作を実現!
これからR面取りをする製品の板厚を実際に測定し、入力の手間を省き、ケアレスミスの発生を未然に防ぎます。レーザー光による板厚測定のため、ブラシ高さ調整操作が完全自動となり自動化ラインへの発展が可能です。
吸着ブロワ用モーターが指定回転数まで達しないとブラシ回転・旋回・コンベア起動の各ボタンは押せない安全機構を採用しています