【導入機器】
AUDEBU 1000/BlackLine650/AUDEBU BlackLine Mini/Racoon1000
【事業内容】
スチール家具や貨幣処理機、
自動車用精密部品などの板金加工
【選んだ理由】
サンプル試験を実施した結果、
お客様から品質にお墨付きを頂いた
株式會社丸十様の概要
株式會社丸十様は、兵庫県加古川市にある精密板金加工業者です。
1931年に草刈り鎌のメーカーとして創業されたのち、1960年代に板金加工業に着手、自動車用精密部品や貨幣処理機の内部部品などを手掛けられてきました。
また、製造現場の生産性および品質向上を狙いとして、生産管理システムの導入やISO認証の取得にも精力的に取り組まれています。
この取り組みの一環として、オーセンテックのAUDEBUシリーズも複数台ご利用いただいています。
今回は、同社の専務取締役でいらっしゃる松尾 公誠様にお話を伺いました。
株式會社丸十
兵庫県加古川市八幡町上西条306-235
https://kk-marujyu.co.jp/
インタビュアー本日は、株式會社 丸十 専務取締役社長 松尾様にお話を伺います。まずは御社の事業内容を含めた会社の紹介をお願いします。
松尾様:弊社は精密板金加工を得意としており、自動車板金や建築板金とは違い、0.01mmの寸法制度が求められる、ATMや貨幣通貨処理機の内部部品を製造しております。
また、物流拠点などで商品を移動させる際に使われる、コンベア関係の板金部品も製造しております。
インタビュアー弊社製品の導入には、どのような背景があったのでしょうか?
松尾様:製造業の現場には、大抵の場合、作業のムダや品質のムラなど多くの課題が潜んでいます。
弊社も例外ではなく、以前は手作業による効率の悪さが大きなボトルネックとなっていました。
この課題を解決しつつ、現場の生産性および製品の品質を向上させるべく、バリ取り機の導入を決めたというわけです。
業務改善のカギを握る重要なバリ取り機ですから、複数社の製品を、サンプルチェックや加工テストを経ながら慎重に検討していきました。
そのなかでも、仕上がりのレベルが一番高いと感じたオーセンテックさんの製品を導入するに至った、という経緯です。
インタビュアー実際に導入いただいた機器を教えてください
松尾様:
現在稼働している機器の内訳は、バリ取り機のAUDEBU 1000、AUDEBU BlackLine650、AUDEBU BlackLine Mini、そして洗浄機であるAUDEBU Racoon800の計4機種です。
実際にAUDEBU 1000を使用させてもらい、その効果を実感できたので随時シリーズを追加導入していき、現在に至ります。
どれも大活躍で、現場からは「バリ取りの作業行程が短縮されて、ものすごく助かっている!」という喜びの声が私のところにも届いていますよ。
インタビュアーAUDEBU 1000の導入の決め手について詳しく教えてください
松尾様:AUDEBU 1000を選ぶ決め手となったのは、バリ取りのクオリティはもちろん、ワークの外観部分の仕上がりが良好だったことですね。
弊社が研磨しているワークのなかには、人の手に直接触れる両替機に使われるものもあるので、バリが取れたとしても、表面処理まで取れてしまってはダメなんです。
その点、AUDEBU 1000は他社の製品と比べても、バリだけをきれいに取ることができて、もっとも美しい仕上がりだったので採用を決めました。
インタビュアー実際に使ってみていかがでしたか?
松尾様:現場作業の機械化によって、生産性が見違えるほど向上しましたね。
これまで、現場スタッフが1時間かけて作業を行っていたところが、今ではAUDEBU 1000のおかげで、たったの5分で完了できるようになりました。
作業効率化によるリードタイム・工期の短縮と、品質向上が同時に実現して、大助かりです。
インタビュアーAUDEBU BlackLine650の導入の決め手について詳しく教えてください
松尾様:厚みのある板、いわゆる“中板”“厚板”の加工において、品質を標準化できるのがAUDEBU BlackLine650だったからです。
弊社はもともと、薄い金属板の加工依頼が多かったのですが、最近は中板、厚板の依頼も増えてきました。
金属板はレーザー加工を施す際に、酸化被膜や溶着ドロスが発生します。
これらはバリ取り作業にて取り除く必要があるのですが、中板や厚板は、薄板に比べて除去作業が大変です。
このバリ取り作業を、人ではなく機械に任せて仕上がりのムラをなくしたいというのが、一番の狙いでしたね。
インタビュアーAUDEBU BlackLineMiniもあわせて導入いただいているのですね
松尾様:そうなんです。
「小さなワーク向けのバリ取り機も欲しい!」という現場の声に応えて、BlackLine Miniも導入しました。
弊社は大小さまざまなワークを取り扱っており、大きいものから手のひらサイズくらいのものまでは、先ほどお話ししたBlackLine650で対応しています。
ただ、1円玉ほどの小さなサイズのワークになると、バリ取り機へうまく吸着させるのが難しくなります。
かといって、サイズが小さく板厚のあるワークのバリ取りを手作業で行うのも、簡単ではありません。
そこで、小さなワーク専用のBlackLine Miniが入用になったというわけです。
インタビュアーBlackLineシリーズを導入いただいて、どのようなメリットがありましたか?
松尾様:やはり、製品の品質を標準化できた、というのが大きいですね。
中板、厚板はバリの量が多いので、人の手で行うとどうしてもムラが出てしまうものですが、BlackLineシリーズのおかげで工程を自動化しつつ、品質を安定させられました。
そして、操作が簡単なのもいいですね。
弊社にはベトナム技能実習生が10名以上在籍しているのですが、手作業の複雑な行程を理解してもらうのは、至難の業です。
でも、BlackLineシリーズを導入してからは、すぐに操作方法を覚えてくれて、誰が作業しても安定した品質を維持できるようになったんです。
あとは、リードタイムの短縮につながったという、うれしい効果もありましたよ。
BlackLine650とBlackLineMiniがそろったことにより、これまではサイズの異なるワークを別々に処理していたところが、同時並行で作業できるようになりました。
おかげで、現場の生産性が格段に向上して、以前よりはるかに効率的に作業を行えていると実感します。
インタビュアーAUDEBU Racoon800の導入の決め手について詳しく教えてください
松尾様:ワークの洗浄テストを行った際、油汚れが完全に落ちているのを目の当たりにして、「これは素晴らしい!」とAUDEBU Racoon800の採用を即決しましたね。
弊社が取り扱うステンレスやアルミなどのワークのなかで、メッキ・塗装を施さず、素地のまま納品するものに関しては、タップ部分の油分や切子を取り去る必要があります。
この洗浄作業には従来、アルコールやシンナーなどの薬剤を使用していました。
ただ、薬品を使用することに抵抗のあるスタッフもいますし、実際、彼らの健康面でのリスクが心配です。
そこで、極力人体に無害で、かつ作業を自動化できる洗浄機を探していた矢先に、オーセンテックさんからAUDEBU Racoon800の提案をいただいたんです。
なんでも、Racoon800はお湯だけで汚れを落とすというのですから、驚きでしたよ。
正直なところ、はじめは「本当に?」と半信半疑でしたけどね(笑)
でも、実際の洗浄テストにて、期待を上回る美しい仕上がりだったので「これだ!」と思いました。
インタビュアー導入した効果はいかがでしたか?
松尾様:現場のスタッフは作業が楽になったと、非常に喜んでいます。
というのも、Racoon800の導入前、大型ワークの洗浄は2人がかりで行う必要がありましたが、導入により、1人でも問題なく作業をこなせるようになりました。
そしてなんといってもやはり、洗浄に薬剤を使用しないので安心できますし、補充する手間もありません。
環境問題・SDGsの観点からも、非常に優れた製品だと思いますね。
現在のところ、バリ取り機とあわせて、オーセンテックさんの製品を4機種使わせていただいておりますが、どれも現場の作業品質、生産性を飛躍的に向上させてくれていますよ。
今後も、現場に課題が見つかったときは、ぜひオーセンテックさんの力を借りたいですね。
今回の導入事例インタビューの動画はこちらからご覧いただけます
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