導入事例

CASE STUDIES

導入事例

株式会社クレスコ様

【導入機器】

AUDEBU Racoon1000/ AUDEBU1000/ AUDEBU Mini

【事業内容】

産業機械部品の製造からエクステリア製品の自社開発、DXコンサルまで多角的に事業を展開。

【選んだ理由】

油汚れや粉塵除去の手作業をなくし、アルマイト処理されたアルミを変色させずに効率的に洗浄できるため。

株式会社クレスコ様 概要

岡山県岡山市で事業を営む株式会社クレスコ様は、石油プラント装置や介護・医療機器、半導体製造機器といった産業機械の部品製造を行う総合金属加工メーカーです。1872年に創業されて以来、板金加工や切削加工、溶接や組み立てなど、部品の設計から完成までの工程を一貫して請け負っています。

“モノづくり技術を通して、豊かな社会をつくる”を経営理念に掲げ、150年以上にもわたって、さまざまな顧客との取引実績を築かれてきました。
また同社は、最先端設備の導入による品質、および生産性の向上にも積極的に取り組んでいます。この取り組みを推進していく目的で、新たにAUDEBUシリーズが導入されることとなりました。

今回は、同社の製造部精密板金グループの課長を務めている児玉祥之様にお話を伺います。

株式会社クレスコ
岡山市東区上道北方165番地

http://www.oka-cresco.co.jp/

インタビュアー本日は、株式会社クレスコ 製造部精密板金グループで課長を務める児玉祥之様にお話を伺います。まずは御社の会社紹介をお願いします。

児玉様:ブランク曲げを中心とした精密板金部品の加工をはじめとし、溶接や切削を含む製缶品の加工を行っています。
また、自社製品の開発・製造・販売や、受託型の製品開発、製造現場の効率化に向けたDXコンサルティングやITツールの開発・販売と、事業を多角的に展開しています。

150年以上にわたって磨きつづけてきた熟練の技術と、最先端技術の融合にくわえ、進化するIT技術を活用することによって実現した高い生産性が弊社の強みです。

インタビュアーAUDEBU Racoon1000はどのような経緯で導入を決めたのでしょうか?

児玉様:ワークの洗浄を、従来よりも効率的に行うためですね。

これまでは加工時の油汚れや、バリ取り後の粉塵を落とす作業をすべて手作業で行っていました。あまりにも多くの時間がかかっていたので、「どうにか効率化できないか……」と洗浄機を探していたんです。

超音波洗浄機や、強力な溶剤の使用も検討したのですが、製品の素材を考慮すると、慎重な判断が必要でした。というのも、弊社が扱うアルミは耐食性や耐摩耗性を向上させるアルマイト処理を施したものが多く、強力な溶剤を使用すると変色や溶解のおそれがあったのです。

アルマイト処理されたアルミを劣化させずに作業を効率化する方法を模索した結果、お湯だけで洗浄するAUDEBU Racoon1000に辿りつきました。

インタビュアーAUDEBU Racoon1000の洗浄力はいかがでしたか?

 

児玉様:あまりの洗浄力の高さに、驚きを隠せませんでした。
板金加工用の洗浄機の多くは、アルカリ性の溶剤を使用しています。そのため、AUDEBU Racoon1000の存在を知ったときは、「本当にお湯だけで洗浄できるのか?」と正直疑っていたんです(笑)

しかし導入を検討するにあたり、自社のサンプルを使って洗浄テストをしていただいたときには本当に驚きました。
表面の汚れがしっかりと落ちるのはもちろんのこと、タップ加工した穴の細かい汚れまでも、きれいに落ちていたんですよ。

綿棒でこすって確認したところ、まったく汚れが付着していませんでした。タップ加工した部分の洗浄は、手作業の場合でも特に時間がかかるので、AUDEBU Racoon1000は非常に優れた洗浄機であると確信しました。

インタビュアーAUDEBU Racoon1000を導入してみてどのような効果がありましたか?

児玉様:AUDEBU Racoon1000を導入したことで、人手不足による現場の問題を解消できました。

弊社では人手不足に伴い、ベテランだけでなく、入社間もない新人やパートタイマー、技能実習生といった方々も勤務しています。これまでは不慣れな作業に苦戦する方も多かったのですが、AUDEBU Racoon1000は操作も簡単なので、誰でも効率的に作業できるようになりました。

インタビュアーAUDEBU Racoon1000のメンテナンス性はいかがですか?

児玉様:AUDEBU Racoon1000はメンテナンス性にも優れているので、とても助かっています。
カートリッジフィルターの交換や、タンクの洗浄が簡単に行えるため、一度レクチャーすれば誰でもメンテナンスが可能です。

またバッグフィルターに関しては、洗えば何度でも使用することが可能で、交換にかかる費用を抑えることができています。

インタビュアーバリ取り機のAUDEBU 1000はどのように使っているのでしょうか?

児玉様:先ほどお話ししたAUDEBU Racoon1000と、AUDEBU 1000を連動させて使っていますね。他社のバリ取り機も同時に稼働しているのですが、加工の段階で油が通常よりも多く付着するワークを扱うときというのが、AUDEBU 1000の出番です

AUDEBU Racoon1000との連動で、バリ取りを行ったワークを運搬する必要もなく、シームレスに洗浄へ移せるようになり、作業を効率化できました。
普段は、大・中サイズのワークをAUDEBU 1000およびAUDEBU Racoon1000に流す作業員と、洗浄後のワークを受け取る作業員で作業しています。

手間がかかる2つの工程を2人体制で行えるので、省力化にもつながりました。

インタビュアーAUDEBU Miniはどのような経緯で導入を決めたのでしょうか?

児玉様:小物ワークがバリ取り中に飛び散ってしまう問題を解決するためですね。
以前までは、小物ワークがバリ取り機のブラシに飛ばされないよう、治具の設置やテープでの固定といった対策を行っていましたが、作業時間を圧迫してしまっていたんです。

 

そこで、小物ワークのバリ取りに特化したAUDEBU Miniの導入も決めました。

インタビュアーAUDEBU Miniを導入してみていかがでしたか?

児玉様:小さなワークが飛ばないように対策する手間が必要なくなったうえに、生産性も向上させることもできました。

現在は1名の作業員で、AUDEBU 1000とAUDEBU Miniの2台のバリ取り機を使って作業しています。
AUDEBU Miniで小物ワークのバリ取りをしているあいだにAUDEBU 1000のコンベアにワークを置き、バリ取りが完了した小物ワークを受け取る、といったかたちですね。

これまで複数人で行っていた作業を1人でも行えるようになったので、人手不足の解消にも大きく寄与しています。

インタビュアー現場で作業する製造部の石田様にもお話を伺いました。AUDEBU Miniの使用感はいかがですか?

石田様:操作画面が非常にわかりやすく、初心者でも直観的に操作できるので、すぐに使えるようになりました。

また、ワークの板厚を入力してバリ取りのブラシを適切な高さに設定できるほか、ターンテーブルの回転数を細かく設定することもできます。

 

そのおかげで、バリ取り中に小物ワークが散らばる心配もなく、リズムを作りやすくなり、以前よりも作業に集中できています。

インタビュアー再度児玉様にお伺いします。オーセンテックのアフターサービスの対応はいかがでしたか?

児玉様:オーセンテックさんは、大阪にテクニカルセンターがあるので、何かあったときには2時間程度で駆けつけてくれるのが非常に心強いですね。

人情味にあふれている方が多く、弊社へ来るたびにどの方も「困りごとはないですか?」と声をかけてくださり、とても助かっています。
設備に関する悩みや要望をお伝えすれば、熱心に向き合ってくれます。

先ほどお話ししたAUDEBU 1000とAUDEBU Racoon1000の連動を依頼した際も、いろいろと無理なお願いをしたにもかかわらず、快く引き受けていただけました。
また、別のご相談をした際も、オーセンテックさんの自社製品だけでなく、他社製品に関する情報も教えてくださったんです。

 

設備導入を進める際、弊社では、依頼する企業がどれだけ信頼できるのかを重視しています。
なかには、本当に顧客のためになるのかどうかを二の次に、売上を優先しようとする企業も多く存在します。

その点、オーセンテックさんは自社の売上のみを考えることなく、顧客の課題解決や生産性向上に向け、誠実で“血が通った”サービスを提供してくれる会社です。
今後新たに設備を導入する際も、ぜひオーセンテックさんの力をお借りしたいですね。

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