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AUDEBUシリーズのワーク洗浄機「Racoon1000」を特集!

       

板金加工におけるワーク洗浄を、人の手で行っている現場は、まだまだ多いのが現状です。
しかし手動による洗浄作業には、工数がかかるうえにミスが増えるといった、諸々の弊害もあります。

もし、洗浄工程を自動化できれば、品質と生産性の大幅な向上が見込めます。

そこで、弊社のAUDEBUシリーズのワーク洗浄機「Racoon1000」を紹介いたします。
現場の効率化を模索されている担当者様は、ぜひ本記事をご一読ください。

AUDEBUシリーズRacoon1000について

Racoon1000は、AUDEBUシリーズ最新の洗浄機であり、下記のような特徴があります。

Racoon1000の特徴

  • 環境・人体にやさしい
  • AUDEBUマシンと連携可能
  • しっかり乾燥
  • 鉱物油・粉塵などの汚れを除去できる
  • 幅広いワークサイズに対応
  • 省スペース

Racoon600から始まった弊社の洗浄機の歴史はRacoon800を経て、そして集大成であるRacoon1000へと引き継がれました。
同シリーズは、アップデートされるたびに、洗浄力や操作性、省スペース性において進化を遂げています。
今回紹介するRacoon1000は、これまでのノウハウを結集させた最新式のマシンです。

板金加工の工程においてワークを洗浄する理由

バリ取りの一連のプロセスにおいて、ワークの洗浄は欠かせません。
洗浄には、下記のような狙いがあります。

板金加工の工程においてワークを洗浄する理由

  • 油・グリス・粉塵・指紋の除去
  • シミの防止
  • 擦りキズの防止
  • ベンダー金型の保全と精度の確保

油分による汚れや粉塵を放置していると、シミやキズの原因になるだけではなく、その後の工程における作業品質の低下につながりかねません
放置すると品質に影響を与えるため、板金加工においてはワークの洗浄が重要なのです。

AUDEBUの洗浄機が選ばれる4つの理由

Racoonシリーズは、多くの板金業者様への導入実績を誇っており、ありがたいことに各社様からご好評いただいております。

ここからは、Racoon1000が選ばれる4つの理由をお伝えします。

➀洗浄への水道水の利用

Racoon1000には、ワークの洗浄に水道水のみを使用するという大きな特徴があります。
通常、ワークの洗浄には有機溶剤などを使用するのが一般的ですが、水道水のみを使用することで下記のようなメリットがもたらされます。

ワークの洗浄に水道水を利用するメリット

  • 人と環境にやさしい
  • ランニングコストが安い
  • 素材を選ばない

水道水であれば、万が一触れてしまっても人体への影響はなく、また、環境へもやさしくクリーンです。
洗浄液に薬品を使用する場合、取り扱いには危険がともない、さらに処理も簡単には行えません

また、水道水であれば特別な費用がかからずに、ランニングコストの削減にもつながります。
溶剤を使用する場合は、溶剤の購入費、保管のための専用の機器が必要です。
くわえて、廃棄の外注にも費用がかかりますし、自社で廃棄するには、中和するための別の添加剤や機械が必要になります。

水道水ならば、ワークの素材も選びません。
アルミや亜鉛メッキ鋼板、真鍮などさまざまな素材の洗浄が可能です。
溶剤を使用する場合は、化学反応による変色やシミなどを避けるため、素材ごとに使用する溶剤を確認のうえ、適切に充填し直す必要があります。

このように、Racoon1000は洗浄に水道水をそのまま使用することができるので、手間やコストの削減にくわえ、クリーン性と安全性の高さを確保しています。

②トリプル洗浄による高い洗浄力

Racoon1000は下記のトリプル洗浄により、ワーク表面の油脂や粉塵を洗い落とします。

Racoon1000のトリプル洗浄

  • 60℃のお湯による洗浄
  • 高圧ジェット水流による洗浄
  • 特殊ブラシによる洗浄

Racoon1000では、60℃に加温した水道水で洗浄を行います。
水は、水温が高くなればなるほど洗浄力が増すので、理論的には100℃のお湯のほうが洗浄力は高いのですが、沸騰水を使うとワークの変形や変質を起こしかねません。
そこで、油脂や汚れをしっかり落とせて、かつワークにも影響のない60℃が最適というわけです。
なお、すすぎは別タンクで生成したお湯を使用するため、もらい汚れの心配もありません。

お湯はそのまま使っても洗浄力が高いのですが、Racoon1000ではこれを高圧ジェット水流としてワークに吹き付けながら洗浄するのが大きな特徴です。
毎分約60リットルもの水流が、タップ内の油分を強力に洗い流していきます。

くわえて、特殊ブラシによる物理的な洗浄も行います。
髪の毛よりも細い30μmのブラシで洗うので、繊細な洗い上がりを実現できるほか、表面を傷つけるおそれもありません。

③両面洗浄

Racoon1000を使用すれば、ワークの洗浄は1回で完結します。

特殊洗浄ブラシがワークを上下から挟み込むかたちで、表裏を一度で洗浄するので、二度手間が発生しません。
このため洗浄工程においても、工数の短縮を実現できるのです。

なお、ワークの板厚は0.8~6.0mmまで対応可能です。

④素早い乾燥

最終工程では、吸水ローラーによる水気のふき取りと、内蔵されたブロアによる強力乾燥を行います。
なお、ブロアは工場内のエアーを使用せず、独立して乾燥を行うため、ほかの機器の影響を受けず、影響を与えてしまう心配もありません。

この工程によって、ワークの微細な穴の中まで入念に乾燥させることができて、スムーズに次の工程に進むことができます。

Racoon1000を導入するメリット

ここまで、多くの企業様にRacoon1000をお引き立ていただいている理由を解説しました。
ここからは、さらに、ご導入による3つの具体的なメリットを提示します。

➀圧倒的な時間短縮を図ることができる

Racoon1000の最大の導入メリットは、やはり手作業による洗浄と比較して、圧倒的な時間短縮を実現できることでしょう。
具体的には、作業時間の70~80%程度をカットすることが可能です。
洗浄の各工程をマシンによって自動化するため、少ない人員でも短時間で多くのワーク洗浄処理を行えます。

手作業による洗浄ではワークが大きければ大きいほど、洗い残しによる無駄な工数が発生しがちですが、Racoon1000ではこのような問題も発生しません。

下記に2つの事例を挙げたので、具体的にどれほどの時間短縮につながるのかのイメージづくりにお役立てください。

1つ目の事例における、ワークや数量の詳細は、下記をご覧ください。

ワークの概要

ワークの種類・数量 シャーシプレート/60枚
素材 アルマイト
サイズ 466mm×429mm

 

このケースでは、Racoon1000の導入により、手作業で68分かかっていたところが、わずか17分に短縮できました。

また、下記のような事例もあります。

ワークの概要

ワークの種類・数量 扉ブラケット1,000枚
素材 アルミ
サイズ 102mm×100mm

 

従来は333分と5時間超を要していましたが、Racoon1000の導入により56分へと、4時間以上の時間短縮を実現できました。

②安定した品質を維持できる

ワークが清潔に保たれていれば、板金加工のプロセス全体のクオリティの底上げにつながり、安定した品質を維持できます。

しかし、ワークが大きければ大きいほど洗浄は難しく、汚れが残留することも少なくありません。
こうなると、ワークにキズやシミができたり、その後の工程に支障が出たりして、最終的には板金加工の品質にもマイナスの影響を与えてしまいます。

そこで、洗浄機による徹底した洗い上げが重要になってくるのです。
Racoon1000は、洗浄から乾燥まで連続して行うので、作業と作業のあいだの無駄が発生せず、ミスなくスムーズに次工程に着手できます

洗浄機でしっかりとワークを洗い上げてから乾燥させることで、最終的な品質向上につながります。

③バリ取り機と連結できる

洗浄・乾燥工程だけではなく、弊社AUDEBUシリーズのバリ取りマシンとの連結が可能であり、これにより板金加工で発生するボトルネック工程の大半を自動化できます。

バリ取りの前工程、またはバリ取り後の工程と、洗浄・乾燥の工程が連携せずに切り離されていると、ワークの移動や選別に工数が発生します。

しかし、Racoon1000を導入いただければ、これらの作業のつなぎ目をなくし、シームレスで一貫した流れの実現が可能です。
これにより、作業効率がアップして、人員不足をはじめとする諸問題解決の切り札となるのです。

【関連記事】バリ取り機とは?バリ取り機の種類と選び方

洗浄液循環の仕組み

Racoon1000では洗浄時に使うお湯と、すすぎに使うお湯を別のタンクで貯めています。
これにより、洗浄時の汚れが、すすぎ時にワークに付着してしまう、いわゆる“もらい汚れ”の心配がありません。
洗浄やすすぎに使ったお湯がタンクに戻る際にはフィルターでろ過されるため、タンク内を常に清潔に保てます。

さらに、別売りのRacoonダイパースをお買い求めいただければ、防水パンにおけるろ過も可能になります。
細かいゴミや油を逃さず取り除けるので、油脂とお湯が混じって起こる、乳化を防ぐことが可能です。

こうしてワークの洗浄を終えたあとの水は、工場内で簡単に処理できます。
中性の無機凝集剤を導入すれば、油分や汚れのみを分離して、残りの水は一般的な排水として下水へ流すこともできます。

このように、洗浄に有機溶剤などを使用しないので、処理に際して薬品や機械を必要とせず、コストと手間の削減および、環境へも配慮した生産活動を実現できるのです。
Racoon1000はまさに、SDGsが叫ばれる現代に適合した洗浄機といえます。

水道水を利用できるワーク洗浄機Racoon1000で、品質と生産性の向上を図れます

いかがでしたでしょうか。
今回は弊社AUDEBUシリーズのワーク洗浄機「Racoon1000」を特集しました。

Racoon1000は60度のお湯による洗浄、高圧ジェット洗浄、そして特殊ブラシによるトリプル洗浄により、ワークの粉塵や油脂による汚れを取り去ります。
洗浄には水道水をそのまま利用するため、特殊な洗浄液を必要とせずに、人体・環境へもやさしい点がメリットです。
導入により、人員不足をはじめとした現場の課題を解決し、工数の削減および品質、生産性の大幅な向上にお役立ていただけます。

オーセンテックでは、板金加工の品質および生産性向上をサポートするAUDEBUシリーズを販売しております。
現場の作業効率化のためにも、導入をぜひご検討くださいませ。

AUDEBU Racoon1000の製品詳細はこちら

オーセンテックのバリ取り機

現在の工場現場は、生産性向上や品質維持、人材不足など、さまざまな問題を抱えています。多くの工場に共通する原因は、現在でも人の手による作業が多いことです。
私たちは手作業をなくし、人的負担を軽減、各作業を効率化することを目的として、「バリ取り機」をはじめとした省力化機械をご提案しています。

オーセンテックのバリ取り機が選ばれる理由

バリ取り機を導入することで、工数が削減され、人手不足や生産性の伸び悩みをいった問題の解決につなげることができます。
私たち、オーセンテックが提供できる強みは大きく2つあります。

圧倒的な仕上がり品質とスピード

弊社が独自に開発したブラシ回転機構と研磨ブラシにより、優れた研磨力とエッジとワーク表面の仕上がり品質の高さを兼ね備えたバリ取り機が誕生しました。
それにより、バリ取りのスピードは、人の手で行うよりも5~10倍速くなり、さらにムラのない安定した品質が実現可能になりました。

初心者にも安心の使いやすさ

バリ取りのスピードや仕上がりだけではなく、操作パネルの使いやすさやメンテナンスのしやすさにもこだわっています。 操作パネルは直感的に操作できるタッチ式を採用、操作や設定変更などの作業が容易に行えるようになっています。
また、メンテナンスのしやすさにもこだわっており、お客様自身で部品交換などの簡易なメンテナンスを行えるよう機械設計をしています。文書や動画のメンテナンスマニュアルは初心者の方でもわかりやすい内容となっています。
実際に使用する方の視点にたった使いやすさを実現しています。

バリ取り機の導入事例

オーセンテックのバリ取り機を導入して、作業効率の向上、人手不足の解消などに繋がった事例をご紹介します。

導入事例一覧へ

バリ取り機の導入をご検討の方は、ぜひご相談ください

オーセンテックでは、ヒアリングやサンプル加工などを通じ、お客様の課題と解決方法を明確化し、お客様のお悩みやご予算に応じて、最適なバリ取り機をご提案させていただきます。
バリ取り機の導入をご検討の方、ご不明な点などをお持ちの方は、オーセンテックまで一度ご相談ください。

この記事の著者

オーセンテック株式会社 編集部

オーセンテック株式会社では、「お客様の声を「アイデア」に お客様の笑顔を「力」に「ものづくり」に貢献する会社でありたい」という企業理念のもと、製造現場の生産性向上・人手不足・品質の安定化・環境改善を実現させるため、手作業をなくすための機械(バリ取り機や板金洗浄機など)を開発・販売・メンテナンスしております。
オーセンテック編集部では、これまでの数多くのバリ取り機、洗浄機の導入事例・サポート経験を活かして、バリ取りや洗浄といった板金加工現場でなくてはならない工程・作業に関するお役立ち情報を発信しています。

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