【導入機器】
AUDEBU IQNOIA/AUDEBU Mini/AUDEBU Racoon1000
【事業内容】
精密板金・金属切削加工やそれらの複合加工を複合的に手掛ける。
【選んだ理由】
手作業だったバリ取りや非効率な作業工程を、自動化し省力化も実現できるため
株式会社プレトライアル様概要
栃木県日光市で事業を展開している株式会社プレトライアル様は、精密板金加工や金属切削加工、およびこれらの加工を複合的に手がける会社です。
1988年に設立後、半導体製造設備メーカーや自動車部品メーカーといったさまざまなお客様との取引実績を築かれてきました。
また、同社は“常に最先端のモノづくりを”という考えを第一に、さらなる品質の追求と顧客満足度の向上にも取り組んでいます。
この取り組みを推進していく目的で、新たにAUDEBUシリーズが導入されることとなりました。
今回は、同社の専務取締役でいらっしゃる山越 弘臣様と、取締役と工場長を兼務されている柴田 雅樹様にお話を伺います。
株式会社プレトライアル
栃木県日光市土沢1496-91
インタビュアー本日は、株式会社プレトライアル 専務取締役 山越様と、 取締役兼工場長の柴田様にお話を伺います。まずは山越様から御社の会社紹介をお願いします。
山越様:薄物(うすもの)を中心とした精密板金加工にくわえ、切削設備を用いて金属ブロックのマシニング加工やフライス加工、ワイヤー加工や旋盤加工を行っています。
精密板金加工の設備と切削設備の両方を導入しているので、複合加工を一貫して行えるのが弊社の強みです。
また弊社では、板金と切削のそれぞれの部門で、豊富な設備を揃えています。
一例として、板金部門では複合機・レーザー加工機・YAG溶接機があり、機械加工部門ではマシニングセンター・NC旋盤・ワイヤー加工機などが挙げられます。
このように、さまざまな設備を導入することで、お客様の多様なニーズにお応えできる体制を整えているのです。
インタビュアーバリ取り機はどのような条件で探していたのでしょうか?
山越様:バリ取り機を新たに導入する際、第一条件として挙げていたのは、従来よりもきれいにバリ取りを行えることでした。
板金加工の基本となるバリ取りは、ワークの品質を大きく左右する工程です。
そのため、以前の設備よりも綺麗にバリを取り除けるものを探していたんです。
また表面処理鋼板や、表面に保護シートが張られたワークのバリ取りが可能なのかどうかも注目するポイントでした。
防錆や美観を目的としたコーティングがされている表面処理鋼板は、むやみにバリ取りを行うと、傷や品質の劣化が起こってしまうんです。
保護シートが張られているワークに関しては、表面のバリ取りを手作業で行っていましたが、とても非効率だったため、どうにか解決できないかと思案していました。
このような要望を叶えてくれるバリ取り機を探すなかで、AUDEBU IQNOIAが選択肢に挙がりました。
インタビュアーAUDEBU IQNOIAを実際に使ってみていかがでしたか?
山越様:AUDEBU IQNOIAを導入により、作業の効率化を図ることができました。
一番良かったのは、当初の狙い通り、保護テープが張られたワークもそのままバリ取りに移行できるようになった点ですね。
表面のバリ取りを手作業で行うことが不要になったので、作業時間の大幅な短縮が叶いました。
また、駆動方向を変更できるデュアルコンベアが採用されていることも、作業の効率化が進んだポイントの一つです。
左右のコンベアを異なる駆動方向に設定すれば、バリ取り済みのワークが作業員のもとへ戻ってくるので、一人での作業が可能となります。
くわえて、バリ取りを行う際の原点出しが自動化できたのもうれしいポイントでした。
原点出しを誤ると、バリが処理しきれなかったり、ワークの表面に傷が生じたりしてしまうので、作業時には細心の注意を払わなければいけません。
AUDEBU IQNOIAには“自動原点出し”という機能が搭載されていることから、原点出しを簡単に行えるようになりました。
担当している現場の作業員も、「非常に使いやすい」と話しています。
AUDEBU IQNOIAを導入して以降、限られた時間のなかでも処理できるワークの数が増え、納期に余裕をもてるようになりました。
これに伴って、お客様からの受注量も増やせるようになり、売上の向上にもつながっているので、本当にありがたい限りです。
インタビュアーAUDEBU IQNOIAを導入したメリットはほかにもありましたか?
山越様:バリ取り機に装着されているブラシが、以前の設備よりも長持ちするようになったことでランニングコストの抑制にもつながりました。
これは、先ほど話した自動原点出し機能のおかげです。
誤った原点出しにより、ブラシがワークに近づき過ぎると、ブラシが余計に摩耗してしまい、短期間での交換が必要となります。
頻繁に交換することになれば、その分のコストがかかってしまいますよね。
その点、自動原点出し機能があればブラシを適切な高さに調整でき、摩耗が抑えられるので、コストを抑制できるというわけです。
インタビュアーAUDEBU IQNOIAと合わせて導入していただいたAUCEBU Miniの使用感はいかがですか?
柴田様:AUDEBU Miniは、AUDEBU IQNOIAでは加工が難しい小さなワークのバリ取りに使用しています。
弊社では、AUDEBU IQNOIAと並行して稼働させることが多いですね。
具体的には、AUDEBU IQNOIAでの作業中に受け手を担当する作業員が、そのあいだにAUDEBU Miniで小さなワークのバリ取りを行う、といったかたちで運用しています。
手すきとなっている作業員が片手間にバリ取りを行えるので、作業効率を高めることができました。
インタビュアー洗浄機のAUDEBU Racoon1000も導入していただいているんですね
山越様:タップ加工・皿加工後のワークの洗浄に、AUDEBU Racoon1000を使用しています。
弊社では、現場へ納品する製品の梱包前に、洗浄では落としきれなかった油や汚れをアルコールによる拭払作業で取り除いています。
AUDEBU Racoon1000を導入する以前は、洗い残しが多く、拭き取りに多くの時間を要していました。
「この問題をどうにか解決できないか……」と考えた末に、AUDEBU Racoon1000の導入も決めたんです。
インタビュアーAUDEBU Racoon1000の使用感はいかがですか?
山越様:高い洗浄力により、作業時間の短縮につながりました。
板金加工における洗浄作業では、ワークごとに適した洗浄剤を使用するのが一般的です。
AUDEBU Racoon1000は温水のみを使用する洗浄機ですから、素材を選ばず使用することが可能です。
その反面、「本当に汚れを落とせるんだろうか……」と疑う部分もあったので、オーセンテックさんのショールームで、洗浄力の高さを目にしたときはとても驚きましたね。
弊社が扱うワークの汚れ具合によっては洗浄しきれていないものもあるため、満足度でいえば8割程度といったところでしょうか。
しかし、その後に行うアルコールによる拭き取り作業の時間は大きく短縮されたので、結果的に効率化を実現できました。
また、現場の作業とは少し違う話になるのですが、弊社では地球環境保全を企業理念として掲げています。
環境保護を目的とした国際規格であるISO14001も取得しているので、洗浄剤を使用しないAUDEBU Racoon1000は、こうした側面にも非常にマッチする洗浄機といえます。
インタビュアーオーセンテックの担当者の対応はいかがでしたか?
柴田様:アフターケアの対応が、スムーズかつ丁寧だったので非常に助かりました。
設備に不具合が生じた際は、問い合わせたその日か次の日には必ず現場に足を運んで対応していただけるんですよ。
部品が破損した際も、すぐに新しい部品を用意して修理してもらえ、作業を迅速に再開できました。
作業が長時間止まってしまうと、納期が遅れるほか、会社の信頼にも大きく影響を及ぼすので、アフターサービスの充実度はやはり重視していますね。
オーセンテックさんは優れた設備を提供するだけでなく、非常時にも迅速かつ丁寧に対応してくれる会社なので、設備導入を安心して任せられます。
今後も、現場の課題解決に向けて新しい設備を導入する際は、信頼のおけるオーセンテックさんにお力添えいただきたいです。
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