【導入機器】
【事業内容】
精密板金加工で医療機器や航空機部品等を製造し、電池の販売も手掛ける。
【選んだ理由】
水道水で高い洗浄力を発揮し、素材を傷めず安全に洗浄できるため。
株式会社佐藤電機製作所様の概要
株式会社佐藤電機製作所様は、1951年に東京都三鷹市で創業した、長い歴史のある精密板金加工会社です。
「ものづくりで未来を創る」というビジョン、そして「一枚の鋼板から何でも作る会社」というミッションを掲げ、主に医療機器や航空機部品などを製造されています。
そんな同社は、板金加工の脱脂工程にさまざまな課題を抱えており、それらを解決するためにAUDEBU Racoon1000の導入を検討されたとのことです。
今回は、同社の代表取締役社長であられる佐藤 薫宏様と、製造部の課長を務めていらっしゃる武藤 正人様にお話を伺います。
佐藤電機製作所
東京都三鷹市中原3-1-53
インタビュアー本日は、株式会社佐藤電機製作所 代表取締役社長の佐藤 薫宏様と、製造部課長の武藤 正人様にお話を伺います。まずは佐藤様から会社紹介をお願いします。
佐藤様:弊社は、半導体や医療機器、通信機器関連の製品を中心に製造している精密板金加工会社です。
現在は山梨県にて主要な工場が稼働しており、そこは県内屈指の最新鋭設備を備えております。
これにより、特にブランク工程や曲げ工程、溶接工程の精度・効率を大きく高めることに成功しました。
また、弊社のさらなる強みの一つが、板金加工から組立に至るまでの工程をワンストップで対応できる一貫生産体制です。
高品質な製品を低価格で提供できるようになったほか、半導体関連装置や医療機器などの超多品種少量生産も実現しています。
インタビュアー弊社のAUDEBU Racoon1000を導入する前のお困りごとはなんだったのでしょうか?
佐藤様:板金加工の脱脂工程にかなりの工数がかかっていたこと、そして、それを解消するために導入を検討した洗浄機でトラブルがあったことの2点ですね。
弊社では、メッキ鋼板やステンレス、アルミなどの素材を切断する機器として、レーザー加工機を採用しております。
ただこのレーザー加工機には、特にメッキ鋼板を切断する際、鋼板の裏側に黒いススと加工の際に用いる油が付着してしまう、という課題がありました
以前は、そういった付着物を出荷前の脱脂工程で除去していたのですが、出荷までに時間が空くと凝固してしまい、取り除くのに相当な工数を割かざるを得ませんでした。
この状況をなんとかすべく、シートメタル洗浄機というものを用いて、製造のより早い工程で脱脂する方針を定めたのですが、ここで新しい課題が生じてしまいまして
というのも、その洗浄機で用いられていたのがアルカリイオン水で、これがアルミと化学反応を起こし、加工時に白化してしまったのです。
「これで洗浄するのは難しいな……」と導入を断念することになり、改めて新しい洗浄機を探し始めた、という経緯があります。
インタビュアーAUDEBU Racoon1000を導入した決め手を教えてください。
佐藤様:洗浄に用いるのが水道水で済むにもかかわらず、非常に高い洗浄力を備えている点ですね。
先ほどお伝えした経緯から新しい洗浄機を探していたところ、オーセンテックさんのAUDEBU Racoon1000の存在を知りました。
Racoon1000は水道水をそのまま洗浄液として使えるということで、メッキ鋼板やアルミを変色・腐食させることがなく、まさに私たちの求める要件に合致していました。
ただ、ここで少し気になった点が“洗浄力の有無”です。
「水道水で本当にススや油分の除去ができるのだろうか……?」という懸念があったわけですね。
そこで、現場の従業員とともにオーセンテックさんのもとにお伺いして、サンプルを実際に加工するところを見学させてもらいました。
結果として、そこで非常に高い洗浄力があることが確認できたので、従業員とも満場一致で「これにしよう!」と導入が決定しましたね。
インタビュアーAUDEBU Racoon1000を導入して、実際にどのような変化が表れたでしょうか?
佐藤様:当初の問題であったススと油汚れの付着を解消できるようになったほか、作業効率も向上しました。
実際、脱脂工程を担当する従業員からも「汚れが速く・キレイに落ちるので助かっている」という声が上がってきています。
またRacoon1000の導入によって、加工工程に割り当てていた従業員の人数を1人減らすことも可能となりました。
洗浄・すすぎ・乾燥の一連の工程がRacoon1000一つで完結するので、少ない人数でも支障なく脱脂できるようになったためです。
弊社は、板金加工から組み立てに至るまでの工程をワンストップで対応しているので、たとえ1人であっても省人化できるというのは、ありがたいポイントですね。
脱脂性能も高いうえに省人化も叶ったわけですから、Racoon1000の導入は大成功だったと考えております。
インタビュアーAUDEBU Racoon1000を使用した際の現場目線での感想を、武藤様からもお聞かせください。
武藤様:「洗浄力が本当に高く、作業工程が全体的に効率化された」と、現場で働いている従業員の多くが実感しています。
実を言うと、Racoon1000の導入前は「水道水だけで本当に洗浄できるのだろうか……?」と、性能をやや疑っている部分もありました。
しかし、実際に製品を洗浄したら油汚れがしっかりと落ちて、「こんなにキレイになるんだ!」と非常に驚きましたね。
またRacoon1000を導入するまでは、製品を社外へ出す前の工程でも脱脂を行っていましたが、その作業も不要になり作業の大幅な効率化も叶いました。
実際、以前であれば1日に平均で6点までしか製品を製造できなかったところが、導入後はその倍の数を製造できるようになっていますからね。
このほかにも、曲げ工程で従業員の手に付着する汚れが少なくなるなど、さまざまな面で作業が改善されました。
インタビュアーAUDEBU Racoon1000の使い勝手はいかがでしょうか?
武藤様:高い洗浄性能を誇っているRacoon1000ですが、使いやすさの面でも優れていると感じています。
というのも、Racoon1000にはスキルやノウハウが要求される操作がほとんどなく、使い方がとにかくわかりやすいのです。
そのため教育にかかる工数も少なく、脱脂工程の経験が浅い従業員に作業を任せても、特に支障なく工程を進めてくれるようになりました。
水だけで見事に汚れを落とせるだけではなく、初心者でも扱いやすいというのは、Racoon1000だからこその強みなのではないでしょうか。
また、デリケートなパーツを洗浄する際の心配が不要な点も、使い勝手が良いと感じる部分の一つですね。
Racoon1000には特殊なブラシが用いられていて、製品を洗浄する際にブラシ傷がほとんどつきません。
そのうえ洗浄ムラもほとんどないのですから、まさに理想的な洗浄機だといえますね。
インタビュアー改めて佐藤様にお伺いします。オーセンテックの担当者の対応はいかがでしたか?
佐藤様:導入を検討していたときの対応がスムーズかつ丁寧で、非常に助かりました。
Racoon1000の導入を検討した際、まずオーセンテックさんのホームページから資料をダウンロードしたのですが、その後即座に連絡があり、説明を受けることとなりました。
その際も、他社に導入した際の事例や、アルカリイオン水の洗浄機との違いなどを、事細かに説明してもらえましたね。
また、オーセンテックさんは機器導入後のサポートも手厚く、何か問題があればいつでも相談できる、というのもうれしいポイントだなと思いました。
こうしたところからも「ここは信頼できるパートナーだな」と思えたので、今もお付き合いさせていただいております。
今後もし新しい機器を導入することになったら、その際もまたオーセンテックさんにお声がけしたいですね。
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