導入事例

CASE STUDIES

導入事例

株式会社 福伸製作所様

【導入機器】

AUDEBU IQNOIA/AUDEBU Racoon1000

【事業内容】
半導体製造装置の板金加工
医療機器に使用するワークの製造

【選んだ理由】
バリ取り機と洗浄機の連動による
業務効率の改善が見込めたから

株式会社 福伸製作所様の概要

株式会社 福伸製作所様は、岩手県花巻市で板金加工を専門に行っている会社です。

1974年に創業してから今日まで、長年のキャリアと実績に裏付けられた技術を駆使して、高水準な製品を製造しています。

製品の品質にこだわり抜いている同社だからこそ、設備の選定には余念がありません。

弊社のショールームで実際に製品の使用感を試されたうえで、「自社製品の品質を担保しつつ業務効率の改善につながる」として、弊社のAUDEBUシリーズを導入されました。

株式会社 福伸製作所様
岩手県花巻市東十二丁目17-38-5
https://kk-fukusin.co.jp/

インタビュアー本日は、株式会社 福伸製作所 本社工場 工場長 後藤様にお話を伺います。まずは、貴社の会社紹介をお願いします。


後藤様:弊社では精密板金を行っており、主に半導体製造装置の板金部分を生産しています。

近年は、医療機器に使用するワークの製造も請け負うようになりました。

医療機器関連の受注が増えたことで、これまでの“多品種少量生産”から“中量生産”に移行して、現在は薄いものから厚いものまで、さまざまな形状のワークを製造しています。

インタビュアー弊社のAUDEBUシリーズを導入した経緯を教えてください


後藤様:弊社では、それぞれ別のメーカーのバリ取り機と洗浄機を使用していました。
単体機なので、同時に稼働させる場合は、最低でも2名ずつ従業員を配置して操作する必要があったんです。
これでは生産性が良いとは言えず、「より効率よく作業を進める方法はないのか……」と頭を抱えていました。

そこでオーセンテックさんに相談したところ、担当の方から「バリ取り機と洗浄機を連動させるのはどうですか?」とご提案いただいたんです。
私たちにはない発想だったので、「そんな方法があるんだ!」と心底驚きましたよ。

オーセンテックさんでは、バリ取り機と洗浄機の両方を取り扱っていて、さらに連動も可能とのことでしたので、それを聞いたら導入しない手はないですよね。
なので、オーセンテックさんの製品を使って業務効率化を図るべく、導入を決断した……というのが経緯です。

インタビュアー実際にAUDEBU IQNOIAとAUDEBU Racoonを導入したことで、どのような効果を得られましたか?

後藤様:それぞれ役割が違う2機を連動させたことで、狙い通りバリ取りと洗浄を少人数で行えるようになりました。

これまで使用していた機械では、バリ取りと洗浄に4名以上の従業員を配置する必要があったんです。
それぞれが独立した機械なので、操作する従業員もそのぶん配置しなければならないわけです。
しかしAUDEBU IQNOIAとAUDEBU Racoonを導入してからは、これらが連動して動作するため、2~3名で作業を進められるようになりました。

それだけではなく、作業時間を大幅に短縮することもできたんです。
おかげで、ほかの工程に従業員を回せるようになり、工場全体での生産性の向上にもつながっています。
AUDEBUシリーズを導入したことで想定以上の効果を得られて、現場も大喜びですよ。

インタビュアー弊社のAUDEBU IQNOIAを選んだ理由を教えてください

後藤様:デュアルコンベアを採用しているAUDEBU IQNOIAなら、バリ取りにかかる作業効率を大幅に改善できると踏んで、導入を決めました。

精密板金で扱うワークは、従業員の怪我の防止だけではなく、加工不良を防ぐという意味でも両面をバリ取りする必要があります。
以前までは、コンベアが1列のバリ取り機を使用していました。

コンベアが1列だけの場合、片面ずつしか作業できないため、まず片面のバリを除去するために機械に通して、それを受け取った従業員が一旦手元に置いておくことになります。
そして、すべてのワークを流し終えたら、これらを持ってバリ取り機の挿入口に戻り、ワークを裏返して再度流す、という作業を行っていたんです。
バリ取り機の性能上、仕方がないとはいえ、作業効率の悪さが気にかかっていました。
そこで、デュアルコンベアを搭載したAUDEBU IQNOIAに目を付けたんです。

結果、作業効率の悩みは一気に解消されましたね。
ワークを受け取ったら、裏返してもう一方のコンベアに乗せるだけで、両面のバリ取りを効率的に進められるようになりました。
バリ取り機を通したワークを一旦手元に置いて、また挿入口まで移動する手間が丸々なくなったということです。
これだけで作業時間が大幅に短縮されますから、本当に助かっています。

ほかにも、AUDEBU IQNOIAなら、ワークの幅が広い製品にも対応できるのもうれしいところです。
弊社が扱うワークの幅は、1,050mmや1,080mmと大型のものが多いのですが、従来のバリ取り機には入りきらず、手作業でバリを除去しなければなりませんでした。
その点、AUDEBU IQNOIAなら1,200mmまで対応可能なので、大型のワークでも問題なく通すことができます。
手作業によるバリ取りは、怪我や事故の原因ともなり得ますから、これがなくなったことで現場の従業員も喜んでいますよ。

AUDEBU IQNOIAは、バリ取り作業の効率化のほか、従業員が安心・安全に働ける環境の整備にも一役買ってくれています。

インタビュアー続いて、AUDEBU Racoon1000を選んだ理由も教えてください

後藤様:AUDEBU Racoon1000を導入した一番の決め手は、なんといっても有機溶剤を使わずに、お湯だけでワークを洗浄できることです。

ワークの洗浄機を探すにあたって、オーセンテックさんのショールームにお邪魔させていただいたんですよ。
ショールームの見学に先駆けて、事前にオーセンテックさんの製品を下調べしたところ、AUDEBU Racoon1000はお湯のみでワークを洗浄できることがわかりました。
もしそれが本当なら、弊社がものづくりを行ううえで大切にしている、環境保護に対する取り組みとも親和性が高いので、まさに探し求めていた洗浄機といえます。

でも実は、最初は疑っていたんです(笑)
ショールームでは、ワークのテスト加工も行っているとのことだったので、工場から一つワークを持ち込んで、実際にAUDEBU Racoon1000を使わせていただきました。
今だから言えますが、わざと油汚れをつけたうえで、1~2週間程度放置しておいたワークを持ち込んでみたんですよ(笑)
ところが、そんな汚れすらもお湯だけで綺麗に落とす様子を見て、「これは使えるぞ!」と直感的に思いましたね。

それと同時に「これほどまでの洗浄力があるなら……」と、弊社が直面していた問題が頭をよぎりました。

私たちの工場では自動運転が可能な機械を使用して、夜間に無人でタップ作業を行っています。
ただ、長時間の作業にタップの刃が耐えられず折れてしまうため、その解決策として大量の油を吹き付けて対応しています。
油を多く使うので、当然ワークはベタベタになってしまいますよね。
このような取り除きにくいタップ油の汚れも、「AUDEBU Racoon1000なら簡単に落とせるはず!」と考えました。
タップ作業の問題をクリアすることで生まれた、タップ油の洗浄という新たな問題を、AUDEBU Racoon1000が解決してくれると踏んだわけです。

環境保護にも配慮しつつ、確実な洗浄力をもつAUDEBU Racoon1000は、もはや弊社になくてはならない存在ですね。

インタビュアー弊社のアフターサービスはいかがでしたか?

後藤様:オーセンテックさんの徹底したサポート体制には、心から感服しています。

万が一、機械にトラブルが発生した場合、それによって自社製品の製造に支障をきたすだけではなく、従業員が怪我をするようなことがあっては一大事です。
なるべく製造を止めず、なおかつ従業員が安全に作業できる環境を整えるためにも、何かあった際にはメーカーさんに早く対応してもらいたい……というのが本音です。

その点オーセンテックさんは、遠方にもかかわらず、連絡したら翌日には駆けつけてくれます。
弊社の工場では他社の機械も扱っていますが、ここまで迅速な対応をしてくれるメーカーさんはなかなかいません。
もしその場での解決が難しくても、私たちからすればメーカーさんに見てもらったことで安心感を得られますし、このような迅速かつ丁寧な対応があれば信頼できます。

今後また、機械が必要になった場合は、オーセンテックさんに一番に相談させていただこうと考えています。
これからも、末永くお付き合いを続けていきたいですね。

 

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