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お湯の洗浄効果

水は温度を上げてゆくと、想像以上に汚れが落ちます。

以下は、キッチンでお皿などを洗う時の話です。昭和50年代になると、多くの家庭に瞬間湯沸器が付きました。それ以前の事を知っているのは、50代以上の方だと思いますが、冷たい水と食器洗い洗剤で油汚れを落としていました。ですが、冷たい水での食器洗いは、なかなか油が取れず非常に大変な仕事だったのです。瞬間湯沸器が入ると、40℃くらいのお湯で食器を洗えるようになりました。この時、冷たい水から解放されたという点だけでなく、油汚れが凄く落ちやすくなって、ご家庭で大変喜ばれました。

平成に入ると、自動食器洗い機が登場し、今では、ほとんどのご家庭に自動食器洗い機があるという時代になりました。自動食器洗い機が、何度のお湯で食器を洗っているのかご存知でしょうか?その答えは60℃です。
自動食器洗い機が、水と洗剤をあまり使わずに食器が洗えるのは、手洗いの時には使えない高温のお湯を使う事ができるからです。また、自動食器洗い機が売れている大きな理由は、「手荒れ」の悩みが解消されるからです。これは製造業で発生する拭き作業でも同じことが言えるかもしれません。では、もっと高温の80℃や100℃で洗うとどうなるのでしょうか?そうすると、薄いガラスが割れたり、プラスチック容器が変質したり、取り出した時に、食器の温度が高すぎて火傷を負う事もあるでしょう。

つまり、ご家庭用の機械なので安全面を考えると60℃が最適なわけです。では、お湯の洗浄効果は、温度を上げてゆくと、どのように変化してゆくのでしょうか?筆者は、右のグラフを見て驚きました。水の洗浄力は、50℃で常温の2倍。60℃では4倍、100度だと、何と64倍も洗浄力がUPします。勿論、殺菌効果という面でも、温水の効果は抜群です。実は、高温水を使えば、洗剤なんか無くても良いのです。ご家庭での洗浄と言うと、食器洗いだけでなく、洗濯や掃除もあります。
例えば、スイスでは沸騰寸前の95℃のお湯で洗濯するのが当たり前。それでいて、誰も黄ばんだシャツなど着ていないのだそうです。日本のコインランドリーでは、高温水洗濯が出来る洗濯機を導入するランドリーが増加し、ご家庭とは一味違った洗濯ができるようになってくるでしょう。

関連記事>>金属製品の洗浄(酸性?中性?アルカリ性?)
出典>>Q. 水の温度で洗浄力は変わるのか?プロのお掃除情報サイトお掃除道場マガジン(参照2020-07-01)

掃除では、流行りの高圧洗浄機も高温の水を吹き付ける方が効果的だと言われていてどんどん新製品が発売されていますね。
高温水での洗濯結果は、もの凄く評判が良く、科学的なデータも沢山あります。勿論、酸やアルカリのような、得意不得意もありません。

板金洗浄機の導入ならオーセンテックまでぜひ一度ご相談ください。

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オーセンテック株式会社 編集部

オーセンテック株式会社では、「お客様の声を「アイデア」に お客様の笑顔を「力」に「ものづくり」に貢献する会社でありたい」という企業理念のもと、製造現場の生産性向上・人手不足・品質の安定化・環境改善を実現させるため、手作業をなくすための機械(バリ取り機や板金洗浄機など)を開発・販売・メンテナンスしております。
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