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「ワークの仕分け作業の生産性を上げたい」とお考えではありませんか?
板金加工におけるワークの仕分け作業は、専門的なノウハウを要するため、属人化する傾向があり、またミスも発生しやすいなどの課題があります。
オーセンテックのAUDEBUシリーズ、ワーク識別機「AUDEBU Scan」なら、ワークの仕分け工程を短縮し、現場の生産性向上に大きく寄与します。
属人化や、人手不足といった課題にお悩みの担当者様は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
AUDEBU SCANとは
オーセンテック「AUDEBU Scan」は、ブランク加工後のワークの仕分け作業を誰でも簡単に、瞬時に行うことができる画期的なマシンです。
板金加工におけるワークの仕分けは、図面が読める人でなければ仕分けることが難しく、また仕分けミスやワークの紛失などが発生しやすい工程ですが、AUDEBU Scanを導入すれば、生産性の向上や属人化の解消が叶います。
なお、AUDEBU Scanは、弊社“AUDEBU”シリーズの哲学を受け継いでいます。
同シリーズはもともと、 “Authentec Deburring Machine”、つまりバリ取り機の略語を冠した、バリ取り機専門のブランドでした。
しかし、現在は板金加工における一連のプロセス全体にお役立ていただけるよう、製品のラインナップを拡張しております。
板金加工の現場における手作業を極力減らして、生産性や品質向上を図りつつ、ひいては日本の工場の明るい未来の実現をサポートできるようにとの想いを込めています。
そんなAUDEBUシリーズに新しく加わったのが、今回紹介するAUDEBU Scanです。
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AUDEBU Scanが活躍する工程
AUDEBU Scanは、板金加工におけるバリ取りの前段階、ブランク加工後のワークの仕分け作業にて活躍します。
具体的には、AUDEBU Scanのテーブル上に対象ワークを置き、識別ボタンを押すだけで、予め格納してある図面データと照合し、そのワークが何なのかを特定し、図面番号や数量、次工程などが記載された指示書を印刷します。
また、不良品を検出できるほか、穴径違いや左右対称などの類似品についてはポップアップ表示させるなど、図面が読めない作業者をサポートします。
従来、仕分け作業は多くの時間と人員を要し、類似品の仕分けミス等も多く発生する工程でした。また、各ワークの次工程が分からなくなるケースも多く、これらは板金加工業者が抱える共通の課題の1つです。
AUDEBU Scanを導入すれば、仕分け工程の脱・属人化、仕分けミスの削減、仕分け時間の短縮を図ることができるので、未経験者であっても短時間でミスなくワークの仕分けを行えるようになります。
AUDEBU Scanの機能
AUDEBU Scanの機能は、2つあります。
ブランク加工後のワークを瞬時に識別
AUDEBU Scanは、独自の画像処理技術により、さまざまな形状のワークを瞬時に識別することが可能です。
一見すると類似しているワーク同士でも、微妙な差異をアルゴリズムが判断し、迅速かつミスなく分類することができます。
そのため、未経験者でも、配属当日から仕分け作業を正確に行うことができます。
生産管理システムとの連携
また、生産管理システムとの連携も可能です。
お客様でお使いの生産管理システムと連携させることで、ワークと照合する図面データを自動でAUDEBU Scanに取込み、作業指示書となる現品票を作成することができます。
なお、現品票はカスタマイズ可能なので、お客様のご要望に応じて作成することができます。
AUDEBU Scanの特長
ここでは、AUDEBU Scan の3つの特長を紹介します。
特長➀独自の画像処理アルゴリズム
AUDEBU Scanは、独自の画像処理アルゴリズムによってワークを識別しています。
ワーク上部からの画像と、CADデータを照合し、サイズや形状、穴位置、穴径などの情報を総合的に捉え、識別していきます。
なお、CADデータとの一致率が低いワークは不良品として判定されます。
手作業であれば、一見すると似ているワーク同士を取り違えてしまうケースも多いものですが、AUDEBU Scanのアルゴリズムであればこれらを見逃す心配もありません。
設定によっては、類似品については、人の手で最終的なワークの仕分けを行うこともできます。
特長②2種類のワーク識別方法
AUDEBU Scanはワークを正確に識別するため、ライトの照射にも工夫を凝らしています。
「バックライト方式」と「レッド×グリーン方式」という2つの方式を採用しており、これによってワークの正確な識別を実現しています。
識別方法➀バックライト方式
バックライト方式とは、機器の底面側、ワークの下からライトを照射する方式のことで、シルエットを浮かび上がらせることができます。
これにより、ワーク表面での光の乱反射が抑えられて、正確な識別が可能になるのです。
識別方法②レッド×グリーン方式
AUDEBU Scanでは、赤色光を、緑色に着色されたテーブルに置かれたワークに照射しています。
「レッド×グリーン方式」は弊社独自のネーミングであり、この方法により、ワークの背景を黒色として、ワークとテーブルとの境界線を明瞭にし、画像識別できるようになります。
これはちょうど、受験勉強などに使われる、赤いシートで緑色のマーカー文字を隠すと黒塗りのようになる原理と同じで、正確なワーク識別にひと役買っているのです。
特長③生産管理システムとの連携
一連の仕分け工程は、生産管理システムと連携して進められます。
ワークの仕分けに必要な情報は、CADで作成した図面データであるDXFや、図番やワークの次工程を示したCSVファイルの2つです。
ワークと図面データを照合し、対応する図面情報をCSVファイルから抽出することで、「そのワークがどれに該当するのか」「次工程が何か」を瞬時に把握し、さらに図番や次工程を示した現品票を出力します。現品票の内容はカスタマイズ可能です。
AUDEBU Scanの導入効果
最後に、AUDEBU Scanが、板金加工の現場にもたらす3つの導入効果をまとめて紹介します。
ぜひ、AUDEBU Scanを導入して、貴社が抱えている課題の解決にお役立てください。
導入効果➀仕分け作業の脱・属人化
AUDEBU Scanの現場への導入により、属人化からの脱却を図ることが可能です。
ワークの識別と仕分けは、豊富なノウハウを必要とする作業であり、経験豊富なスタッフでなければ、正確に行うことは難しいものです。
しかし、AUDEBU Scanであれば、導入いただいたその日から、誰でも簡単に、正確な仕分け作業が可能となります。
新入社員やパートスタッフをはじめとする、未経験の方や図面が読めない方でも問題なく仕分け作業に携わることができます。
人員不足にお悩みであれば、ぜひAUDEBU Scanの導入をご検討ください。
導入効果②仕分けミスの削減
仕分けにおけるミスを減らすうえでも、AUDEBU Scanは役立ちます。
熟練したスタッフであっても、外見の似たワークを取り違ってしまうことがないとはいえません。
しかし、独自の画像処理アルゴリズムを用いたAUDEBU Scanであれば、仕分けにおけるこのような事態を避けることが可能です。
仕分け作業における、ムラやムダの排除に、AUDEBU Scanをお役立てください。
導入効果③仕分け時間の短縮
AUDEBU Scanの導入により、仕分け時間の短縮にもつながります。
実際に、あるAUDEBU Scanユーザー様では、導入前は6人が4時間(24時間)かけて、約300種類のアイテムを仕分けしていましたが、AUDEBU Scan導入後は、1人が6時間(6時間)で、約800種類のアイテムを仕分けしております。つまり、アイテム種類は2.5倍になったものの、そこに係る仕分け時間は1/4に短縮することができました。
AUDEBU Scanこそ、作業の一層の効率化や、人員不足解決の秘密兵器なのです。
AUDEBU Scanはバリ取リ前後のワーク仕分けを自動化できる
AUDEBU Scanは、ワークの仕分け作業において活躍するマシンです。
独自のアルゴリズムによって、ワークを正確かつ短時間で仕分けられるほか、生産管理システムと連携しているので、現品票の出力や、ワークの次工程の明示まで行ってくれます。
従来の手作業による仕分け作業は時間がかかるだけでなく、ノウハウを持ったスタッフでないと対応できないなどの課題を抱えていました。
AUDEBU Scanを導入いただければ、属人化を排し、生産性の向上を図ることができます。
オーセンテックではバリ取り機をはじめ、板金加工における作業の自動化を実現できるAUDEBUシリーズを販売しております。
現場に課題を感じられている担当者様は、お気軽にぜひお問い合わせください。
オーセンテックのバリ取り機
現在の工場現場は、生産性向上や品質維持、人材不足など、さまざまな問題を抱えています。多くの工場に共通する原因は、現在でも人の手による作業が多いことです。
私たちは手作業をなくし、人的負担を軽減、各作業を効率化することを目的として、「バリ取り機」をはじめとした省力化機械をご提案しています。
オーセンテックのバリ取り機が選ばれる理由
バリ取り機を導入することで、工数が削減され、人手不足や生産性の伸び悩みをいった問題の解決につなげることができます。
私たち、オーセンテックが提供できる強みは大きく2つあります。
圧倒的な仕上がり品質とスピード
弊社が独自に開発したブラシ回転機構と研磨ブラシにより、優れた研磨力とエッジとワーク表面の仕上がり品質の高さを兼ね備えたバリ取り機が誕生しました。
それにより、バリ取りのスピードは、人の手で行うよりも5~10倍速くなり、さらにムラのない安定した品質が実現可能になりました。
初心者にも安心の使いやすさ
バリ取りのスピードや仕上がりだけではなく、操作パネルの使いやすさやメンテナンスのしやすさにもこだわっています。 操作パネルは直感的に操作できるタッチ式を採用、操作や設定変更などの作業が容易に行えるようになっています。
また、メンテナンスのしやすさにもこだわっており、お客様自身で部品交換などの簡易なメンテナンスを行えるよう機械設計をしています。文書や動画のメンテナンスマニュアルは初心者の方でもわかりやすい内容となっています。
実際に使用する方の視点にたった使いやすさを実現しています。
バリ取り機の導入事例
オーセンテックのバリ取り機を導入して、作業効率の向上、人手不足の解消などに繋がった事例をご紹介します。
バリ取り機の導入をご検討の方は、ぜひご相談ください
オーセンテックでは、ヒアリングやサンプル加工などを通じ、お客様の課題と解決方法を明確化し、お客様のお悩みやご予算に応じて、最適なバリ取り機をご提案させていただきます。
バリ取り機の導入をご検討の方、ご不明な点などをお持ちの方は、オーセンテックまで一度ご相談ください。
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この記事の著者
オーセンテック株式会社
オーセンテック株式会社では、「お客様の声を「アイデア」に お客様の笑顔を「力」に「ものづくり」に貢献する会社でありたい」という企業理念のもと、製造現場の生産性向上・人手不足・品質の安定化・環境改善を実現させるため、手作業をなくすための機械(バリ取り機や板金洗浄機など)を開発・販売・メンテナンスしております。
オーセンテック編集部では、これまでの数多くのバリ取り機、洗浄機の導入事例・サポート経験を活かして、バリ取りや洗浄といった板金加工現場でなくてはならない工程・作業に関するお役立ち情報を発信しています。