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金属の洗浄方法4種類の特徴&洗浄にてサビを防ぐための方法について

金属を洗浄する4つの方法の特徴と、洗浄によって金属のサビを防ぐための方法について解説する記事です。

金属の洗浄は金属の変質をもたらすこともあり、どのような方法で、どの洗浄剤で洗浄すべきかと迷うこともあるのではないでしょうか。
方法を誤ると品質が低下したり、サビが発生する恐れがあります。

そこで今回の記事では、金属の洗浄方法について解説します。洗浄によってサビを防ぐ方法も紹介しているので、参考にすることで正しい金属の洗浄方法をご理解いただけるはずです。

金属の洗浄方法

金属の洗浄方法には主に4つの種類があります。

方法①洗浄剤で汚れを浮き上がらせる

金属に洗浄剤を付着させ、汚れを除去する方法です。
表面活性剤の力によって、金属表面に付着している汚れを浮き上がらせて取り除きます。
アルカリ性または中性の洗浄剤がよく使用されます。

方法②有機溶剤で汚れを溶かして除去する

有機溶剤で汚れを溶かして金属を洗浄する方法もあります。
使用される有機溶剤は次のようなものです。

【有機溶剤の種類】

  • 石油
  • 塩素化炭化水素
  • コールタール
  • アルコール
  • ケトン
  • フェノール

有機溶剤には、金属に付着した汚れを溶かして除去する働きがあります。

方法③化学反応で汚れを除去する

化学反応で汚れを除去する方法とは、サビた金属に酸を用いて、表面の酸化膜を除去することです。

金属は保管環境によってサビが生じることがあります。
酸には酸化物を分解する作用があり、酸化鉄によって発生するサビを除去できます。
そのため酸を用いて化学反応を起こさせると、金属表面に発生したサビを取り除けます。

方法④機械で除去する

金属の洗浄方法として、機械を用いて洗浄する方法もあります。
機械であれば金属の表面に付着した汚れを物理的に除去でき、滑らかな金属へと復活させられるでしょう。
たとえばやすりや不織布を使って手で磨く方法、研磨機や加工機を用いる方法などがあります。

表面に固形物の汚れが付着している場合は、洗浄よりも機械で除去する方が確実です。

金属の洗浄でサビを防ぐ方法

方法によっては、金属の洗浄を行うことによりサビを防ぐこともできます。
次の2つの方法を参考にしてください。

方法①界面活性剤を使用する

まずは界面活性剤を使用する方法です。
界面活性剤は
金属を保護する膜を形成し、酸化しにくくする
ことで、サビの発生を抑えられるようになります。
また、洗浄剤を落としきらずに乾かす方法もあります。

金属の洗浄においてサビを防ぐための方法として、最も一般的なのが界面活性剤を使用する方法です。

方法②窒素ガスを使用する

窒素ガスを使用するのも方法のひとつです。
金属を洗浄する際に窒素ガスを入れると、空気を排除でき、酸素が供給されなくなるため金属に酸化が起こりません。

この方法を採用する際には、
寒冷期に窒素ガスを導入すると効果的
です。
金属の酸化を抑えることができます。

オーセンテックの板金・シートメタル洗浄機

オーセンテックでは板金・シートメタルの洗浄機である「AUDEBU Racoon1000」をご提供しております。
金属表面に付着した油や粉塵などの汚れを両面同時に洗浄でき、製造工程の効率化をはかるために効果的です。

温水とジェット水流、ブラシのトリプル洗浄によって強力に汚れを落としますが、
アルミの白化を防ぐ
性能も備えています。
水道水で洗浄できるためランニングコストを抑えられ、さらに環境にも配慮できます。

金属の洗浄は目的にあった方法を選んで

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、金属の洗浄についてご理解いただけたと思います。
金属の洗浄方法は主に4種類に分類されますが、サビの発生を考慮しつつ用途や目的に合わせて方法を選ぶことが大切です。

オーセンテックの「AUDEBU Racoon1000」はソフトブラシを採用しており、洗浄できる金属の幅が広いこともメリットのひとつ。
金属洗浄のための機器を求められているならぜひご検討ください。

この記事の著者

オーセンテック株式会社 編集部

オーセンテック株式会社では、「お客様の声を「アイデア」に お客様の笑顔を「力」に「ものづくり」に貢献する会社でありたい」という企業理念のもと、製造現場の生産性向上・人手不足・品質の安定化・環境改善を実現させるため、手作業をなくすための機械(バリ取り機や板金洗浄機など)を開発・販売・メンテナンスしております。
オーセンテック編集部では、これまでの数多くのバリ取り機、洗浄機の導入事例・サポート経験を活かして、バリ取りや洗浄といった板金加工現場でなくてはならない工程・作業に関するお役立ち情報を発信しています。

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