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板金屋の心配事


板金屋の心配事

多くの板金屋の皆さんが、日頃から、心配しておられる事はズバリ“不具合”ではないでしょうか?

板金屋さんは、3次や4次の下請け(川下企業)である事が多く、

1次(川上企業)である大企業は不具合をとても気にしています。

少しでも不具合が発生すると、トコトン対策を求められます。

なぜなぜシート

不具合が発生したら、川上企業は、川下企業に対して

次回から同種の不具合が絶対発生しないように、書類の提出を求めます。

その例が下記に示す“なぜなぜシート”です。

不具合が流出するまでには、発生原因だけでなく流出原因も明確にせねばなりません。

また、それらは2重3重以上に求められて、まるでイジメのようにも感じられたりします。

例えば

板金製品に溶接で取り付けた、ねじ類が製品化してから半年後に

板から外れたとして、下記の様な原因追究を行わねばなりません。

なぜ、溶接ねじが外れたのか

発生原因

なぜ1;
溶接不良が発生したから
なぜ2;
なぜ溶接不良が発生したのか?
溶接条件が正しく設定されていなかったから。
なぜ3;
なぜ溶接条件が正しく設定されていなかったのか?
作業員が溶接条件を勘違いしたから。
なぜ4;
なぜ作業員が溶接条件を勘違いしたのか?
壁に今回の溶接条件を掲示していなかったから。
なぜ5;
なぜ壁に今回の溶接条件を掲示していなかったのか?
生産管理員が今回の溶接条件を掲示するのを忘れたから。

流出原因

なぜ1;
出荷前検査ミスが発生したから
なぜ2;
なぜ出荷前検査ミスが発生したのか?
検査員の体調が悪かったから。
なぜ3;
なぜ検査員の体調が悪かったのか?
代わりの作業員が行わなかったから。
なぜ4;
なぜ代わりの作業員が行わなかったのか?
体調の悪い時には代わりの作業員が行う事が徹底されなかったから。
なぜ5;
なぜ体調の悪い時には代わりの作業員が行う事が徹底されなかったのか?
体調の悪い時には代わりの作業員が行う事が掲示されていなかったから。

といった感じです。

でも話はまだ続きます。上記の内容だと、

他の製品も同じような不具合品が含まれるという理屈になります。

大量の製品を引き取って、無償で、全て問題が無いかどうかを

社員総出で検査する事になります。

取引先に文句を言っても“自業自得!”と言われるくらいで

でも、こんな事してたら、本当に会社は倒産してしまいます。

多くの板金屋さんでは、このような事を経験した事が実際にあります。

ヒドイ場合は、取引を開始する前に、不具合発生時には、

それによって発生した全ての損害を補償するという念書にサインさせる企業もあります。

ここまて行くと、無限責任を負わせる事になり、普通は法的にも問題があるはずです。

筆者は、板金屋さんの味方ですので、

板金屋さん側からの目線で上記を述べていますが、

不具合が発生したら、川上企業も、もの凄く大変ですから、

なぜなぜシートなどの提出を求めて、今後、同じ不具合が絶対に発生しないように

しようとするのも、全く当然の事です。

ところで板金屋で発生し易い不具合には

どのようなものがあるのでしょうか?

板金屋さんで発生する主な不具合

┃ 
 
┣ 寸法精度不具合
 
┃ ┃
 
┃ ┣
┃ ┃
曲げ角度不良 長尺曲げ製品等の場合、製品中央部の角度が90°になっていないなど。
┃ ┃
 
┃ ┣
せん断 せん断位置がずれて、製品形状が変。
┃ ┃
 
┃ ┗
┃ 
レーザ加工 加工部の変色、組織変化等。大きなドロスや、形状不良も考えられる。
┗ 仕上げ不良 塗装不良(色ムラや膜厚不良など)、傷などの外観不良
 

上記のように以前から存在する不具合以外で

バリに関連する不具合が、増加してきており、

具体的には、下記のようなものがあります。

部品のバリによる最終顧客のケガ

これが発生したら、もう大変です。
PL法に準拠していない企業という事になり、
社会的に大きなバッシングを受ける可能性があります。
川上企業では、何億円もの被害が発生しますので高額の保険に入っている企業も沢山あります。
それだけ、恐れられているのだという意識を多くの経営者の方に持って頂きたく思います。

バリによる作業員のケガ

上記に準ずるダメージがあります。
例えば組立作業員等がケガをするという事は
顧客もケガをする可能性が高いという事です。
労働災害ですので、経営者は無視してはいけません。

R面取りが行われていない事による、塗装不良

これまであまり論じられた事がありませんが、
R面取りを行った板金製品の防錆効果は、非常に大きく、
省資源、省エネルギーにも大きな効果があります。

R面取りが行われていない事による、めっき不良

塗装不良と基本的には同じですが、
めっきは基本的にはバリの部分の膜厚が大きくなり、
塗装とは逆の位置が厚くなります。

また、逆にバリ取りを行った事によって発生が懸念される不具合

これらを理由として、バリ取り機を導入しない板金屋さんもいます。

○表面処理鋼板の表面処理被膜が剥離してしまう。
○バリ取り出来ない部分が発生してしまう。
○酸化被膜は、きちんとバリ取り出来ない。
○小物部品はきちんと吸着できないので、飛んでしまう。

でも、上記は誤解か、もしくは昔のバリ取り機の話です。

○表面処理鋼板の表面処理被膜が剥離してしまう。

最新のバリ取り機では、表面処理被膜を剥離させる事無くバリ取りを行う事が可能です。

○バリ取り出来ない部分が発生してしまう。

ほとんど発生しません。逆にブラシ式バリ取り機は、バリ取り方式の中でも、バリ取りが出来ない形状が最も少ない方式です。

○酸化被膜は、きちんとバリ取り出来ない。

ブラシやバリ取り機を吟味する必要がありますが、酸化被膜を取る事が出来るバリ取り機は、弊社からも発売させて頂いており、ご好評を頂いております。

○小物部品はきちんと吸着できないので、飛んでしまう。

バリ取り機使用上のノーハウとなりますので、あまり述べられませんが、今や、そういった事はありません。

これらを今でも信じていて、

例えばハンド・グラインダー(サンダー)等を多用し、

現場の作業員の負担を考えなかったり、

労働安全や現場環境の事を考慮しない経営者の方が、

おられた場合は、お客も社員も危険なわけで、今や、経営者失格です。

現在、板金屋さんは、競ってバリ取り機を導入されている時代です。

複数のバリ取り機をお持ちの板金屋さんも増えてきました。

その最大の理由は、上記に述べた不具合の対策と社内環境の改善です。

お問い合わせ先

オーセンテック 株式会社

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