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設備投資と損益分岐点


損益分岐点とは 経営者が、機械設備を工場に導入する事を計画する時に、 機械設備を導入する場合と、導入しない場合を比較してグラフ化する場合があります。そのグラフの上で、両者が同額になる点(=時期)の事を損益分岐点と言います。

また、別の言い方でザックリと述べますと、

普通、機械設備を導入した場合は、作業効率が向上します。 これに対して、導入しないとしたら、作業効率は向上しないわけですから、その分の高い給料を支払い続ける事になります。

かなり乱暴な表現ですが、その給料支払い額と、機械の導入費用+機械のランニングコストが 同じ額になる時期を損益分岐点と言います。

経営者にしてみれば、この時期を過ぎれば、借金して買った機械の導入費用も返せて、あとは儲かる一方となるわけです。

設備投資をする前に何年間我慢すれば良いのかは、誰だって知っておきたいはず。 グラフを書いて、損益分岐点をはじき出そうとします。

工場経営者が、バリ取り機などの導入を考える時にも、例外なく、この損益分岐点を考えるはずです。損益分岐点に数年で達するような場合は、即座に設備投資を実行するでしょうし、長い年月を必要とする場合は、設備投資は控えるべきでしょう。

損益分岐点の計算方法は単純なものでありながら、設備投資の実態を正確に把握する事が出来ます。このページでは、損益分岐点の計算方法を解説し、設備投資というものについて、考えたいと思います。

まず、横軸は時間(普通は5年間くらいを考える)、縦軸は金額と考えます。

設備投資を行わない場合は、普通は人件費が多く発生する事となります。

バリ取り機の導入を考える場合は、ハンドグラインダーなどを使ってバリ取りを 行う訳ですから、導入せずに同等の加工を人手で行おうとすれば多くの人件費が発生します。

もしも、ずっと2人の作業者がバリ取りを行うのであれば、その2人への給与支払い額が、 この段階での、グラフの大半になります。

例えば、1人当たり500万円であれば、 年間1000万円を支払い続ける事になります。

その他には、消耗品費や光熱費も加算せねばなりません。言い替えれば、設備投資をしなければ、時間と共に、これだけ損をし続けるというグラフになります。

設備投資には初期費用が発生します。例えばバリ取り機を買ったら、その費用を支払います。 仮に、バリ取り機が500万円だとしたら、500万円のところに線を引きます。

しかし、機械を導入しても、時間経過とともに、機械の本体以外の費用が常に発生します。例えば消耗品です。バリ取り機であればブラシが消耗します。他には、オペレータの人件費や電気代も発生します。それらを考慮し、斜めの線を記入します。

データは正確であるに越した事はありませんが、 あまり気にし過ぎると、いつまでもグラフが完成しないので概ねでかまわないと思います。

今、引いた線と、最初に引いた線が交わる点が、損益分岐点です。

例えば、機械設備導入後、ランニングコストが高過ぎれば、 この交点がずっと右、すなわち遠い未来になってしまいます。 そうなれば、設備投資は考え直した方が良い事になります。

もう一度、損益分岐点を求めるために、必要なデータをまとめてみましょう。

必要なデータ

  • 機械設備の導入金額
  • 機械設備のランニングコスト(消耗品費、電気代、場所代、人件費)
  • 機械設備を導入しない場合に支払う費用(人件費、電気代、消耗品費、場所代)

重要な前提条件(設備投資の失敗例)

最も重要な事は、計画通り設備投資した機械を使う注文が入るかどうか という事です。

もっともらしく上記のグラフが作成できて設備投資を行っても、注文がピタっと来なくなれば、計画倒れになってしまいます。

このグラフよりも、お客さんに“ちゃんと注文を出すよ”と言ってもらえるかどうかです。

工場経営者は、お客さんに“設備投資して欲しい”と頼まれる事があると思います。でも、少なくとも、損益分岐点に達するまでの期間の注文量の保証がなければ、 工場としては大損となってしまう心配があるはずです。

お客さんに上記のグラフを見せて“損益分岐点に達する2年間は今と同等の注文を入れて欲しい”などと交渉するなど、 交渉材料としての利用方法もあるかと思います。

数年経過しても損益分岐点に達さないにも関わらず、設備投資を行う場合もある

この計算が設備投資判断の全てではありません!

損益分岐点に達していないのに、設備投資をするケースも多々あります。 会社の社長が高級ベンツに乗っている事がよくありますが、コストと能力だけを考えれば、高級ベンツを買う人はいないはず。

しかし、そこには無形の価値があり、ステータスとか信用とかを得る事ができる。これと同じ事が、工場経営においても存在し、工場には機械が揃っているから、それによって信用を得て、これまで以上に注文が入るといった事もあります。

また、作業者の安全には替えられないという事があります。 バリ取り機導入のメリットとして、作業者の労働安全という点があります。無論、一旦怪我をしてしまった場合のデメリットはあまりにも大きい訳ですが、 それは、損益分岐点には表しにくいはずです。

更には、弊社のバリ取り機のように、美しい工場を作る事に貢献できる設備の場合 企業のイメージ戦略として導入を検討される場合が出てきます。

上記のように、損益分岐点では表しにくいメリットがある場合は、別途考慮して設備投資を考察すべきです。 あくまで、損益分岐点計算は、経営判断の一部分である事を忘れないようにして頂きたく思います。

まとめ

この損益分岐点の考え方は、全ての設備投資において有効な考え方であり、工場経営を考える方であれば、このようなグラフを用いる用いないに関わらず、少なくとも同等の事は考えて設備投資を行うはずです。

お客様が、弊社のバリ取り機AuDeBuの導入を考える場合にも、ご活用頂ければ幸いです。

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