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表面処理鋼板とは


鉄鋼は、その機械的性能、加工性、価格などの点で 構造用材料の主役となっています。このうち、表面処理鋼板を含む薄板の比率は約36%で、需要量としては自動車関連分野が50%以上と多く、そのほかに家電、建築資材、事務・家庭用品、住宅、農機具などの業種で使用されています。

最近これらの業種では、耐食性や外観など、製品の品質向上を目的として、表面処理鋼板の採用が進んでいます。

表面処理鋼板の生産量は、12年間で約2.5倍とほかの鋼材を大きく上回っており、1987年には、その受注量が薄板全体の約43%にも及んでいます。

この表面処理鋼板は、表1のように分類することができますが、特に亜鉛メッキ鋼板の割合は約70%と高く、表面処理鋼板の代表と言えます。

従って、ここでは亜鉛メッキ鋼板の主なものを中心に説明します。

1. 溶融亜鉛メッキ鋼板(含亜鉛鉄板)

この鋼板の亜鉛目付景は、JIS規格に定められている ように、薄口付量から厚口付量まで広範囲です。一般に“亜鉛鉄板”と称しているものもこの中に入ります。

この種の鋼板は、亜鉛目付量に応じて優れた耐食性を有していますが、亜鉛の錆(白錆)を防止するために、クロム酸によって耐食性を有する皮膜を形成させる (クロメート処理)場合があります。また、溶接性は冷 延鋼板などに比べて劣るため、溶接条件や目付量を選 択する必要があります。加工性についても、加工度に 応じた口付景や潤滑剤を選定しなければいけません。

塗装性については、リン酸塩処理(ボンデライジング) を施し、塗膜の密着性および塗装の耐食性を高めることが可能です。

溶融亜鉛メッキ鋼板は、これらの特性により、建材あるいは自動車や電気器具の内板などに使用されています。

2. 合金化溶融亜鉛メッキ鋼板

この鋼板は、溶融メッキ後、メッキ層を加熱して表 面まで鉄を拡散させたもので、Zン-Feメッキ層は、塗装性および溶接性に優れています。また、無塗装で使用 されることがなく、塗装との組合せによって優れた耐食性も発揮しますただし、メッキ層がもろいため、加工性は冷延鋼板などに比べてやや劣ります。

用途としては、自動車の内・外板および電気器具の外板があり、近年著しい需要の伸びを示しています。

3. 電気亜鉛メッキ鋼板

この鋼板は、溶融亜鉛メッキ鋼板に比べて、

  1. ①原板である熱・冷延鋼板の材質特性を維持できる
  2. ②目付量が均一で表面が平滑である
  3. ③片面メッキが 容易である
  4. ④Zn-Fe,Zn-Niなどの複合メッキが可能である

などの特長を有しています、これらの特長を 生かし、自動車や電気器具の内外板な どに使用されています。

 

4. その他:アルミメッキ鋼板

この鋼板の最大の特長は、優れた耐 熱性です、アルミメッキ鋼板は670℃近 くまで酸化せず、1000℃くらいでも耐熱性が得られますまた、耐食性も厚 メッキの場合には亜鉛鉄板よりも優れ、特に海岸性雰囲気や工場地帯の硫化水素、亜硫酸ガスなどに対して良好な特性を示します。

ただし、メッキ層がもろいために加工性が悪く、溶接性も冷延鋼板に比べて劣ります。

これらの特長により、自動車などの排気系、焼却炉などに使用されています。

以上のように、亜鉛メッキ鋼板に代表される表面処理鋼板は、鋼製製品の品質向上の観点から、今後さらに需要の伸びることが予想されます。

表面処理鋼板の資料 - 新日鉄住金 http://www.nssmc.com/product/catalog_download/pdf/U008.pdf

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